last modified on [2003-02-22 02.20 (JST: GMT+0900) @764]
Author: 河本孝之 (Takayuki Kawamoto, aka philsci);
1st appeared on 9th April, 2001.
Revised on [11th and 13th April, 2001], [21st April, 2002], and [22th February, 2003]. Based on "LiteStep Install Manual - 2. LiteStep を入手する", 1st appeared on 14th June, 2000; revised on 31st October, 2000.
Acknowledgement: thanks to ayamame, Fizz.oO, Fuji, hideh, Toshiyuki Itakura, Naoto Kanzaki, ken, Ks, ManiMani, Yusuke Mizukoshi, N&R, Hirohisa Teramoto, Taro "O_SAKANA" Todoroki, and especially to the LiteStep Documentation Effort Team and Chiharu Fukada (machine owner for this update).
Copyright©2000-2003 by Takayuki KAWAMOTO.
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ということで、LiteStep を動かすために必要なファイルを入手しましょう。先のページでも書いたように、コアファイル付きのテーマであれディストリビューションであれ、いづれにしてもコアファイルは LiteStep を使うために必要です。したがって、ディストリビューションをインストールした人が LiteStep のコアファイルをアップデートするためにこのページを参照するという用途も想定して解説していきます。
なお、LiteStep のビルドを手に入れただけですぐに使えるとは限りません。場合によっては幾つかのファイルを更に入手する必要がありますから、注意して下さい。
2003 年の 2 月にあたり、このチュートリアルで推奨するヴァージョン 0.24.6 の 2002 年 12 月 19 日版 mzks ビルドと IndieSTEP の 2003 年 2 月 9 日版ビルドは、以下のウェブサイトから入手できます。
他にも、ビルドをダウンロードできるサイトはあります。但し最新のものとは限りませんので、ご注意下さい。
はじめて LiteStep を使う方は、上記のサイトからそれぞれビルドを入手して下さい。古いビルドを使う必要が生じるのは、
といった理由があります。もちろん、ここで推奨しているビルドがあなたの環境でうまく動作する保証はありません(が、他のビルドよりもうまく動く可能性は高いので「安定版」と呼んでいるわけです)から、もう少しだけ古いビルドを幾つか試してみると解決するかもしれません。そして、うまく動いたビルドとうまく動かなかったビルドの違いを changes.txt などの資料で確認すれば、ソースコードのどこをいじったために起きた不具合なのかが分かります。
できればそうした情報を投稿するサイトがあれば便利なのですが、そういった場合にバグの報告と単なる苦情を取り違えて開発チームに嫌な思いをさせる人もいるものです。バグの報告には、少なくとも「どういう状況でどういうバグが発生したか」を正確に述べる責任があり、単に「動かない」とか「おかしい」といった感想を述べても誰も対処できません。また LiteStep のようなソフトウェアの動作はユーザーが使っている step.rc の書き方に起因する動作不良も多いので、不具合が生じた場合には step.rc の内容も公表してくれると考える方も楽になります。掲示板などで答えてくれる人は、あなたがどんなマシンをどういう風に使っているか知りません。たぶん、あなたの両親ですら知らないようなことを推測して正確に対処するのは難しいことです。もちろん、多くのトラブルには既によく知られている対処方法がありますから、そういう典型的な不具合に関する質問や報告については誰でも回答できます(が、そういう既知の不具合に対処する方法は掲示板のログなどで調べられますから、改めて尋ねるのは調べた後にする方がよいでしょう)。
古いビルドの入手先については、
といった感じになるでしょう。先の節で紹介した最新版ビルドの配布元とほぼ同じだと思って構いません。
恐らく古いビルドの多くは litestep.com にもあり、ここは 0.21 (1998年3月25日版、これは LiteStep が初めて一般のユーザーにベータ版として公開されたときのヴァージョンです)といったきわめて古いビルドも公開していたように記憶していますが、0.24.6 preview のデイリービルドなどは残念ながら公開していなかったようです。ていうか、このサイトは予告もなく落ちるし、サブドメインにホストしている LiteStep 関連のサイトがたくさんあるくせにトップのページから全くリンクを張らないので、どういう運営実態なのかよく分からないのです。ここの管理者である WareWolf さんは古い頃から litestep.com をやっている方でそれなりに尊敬を受けているのですが、他のサイトやユーザーとの折り合いが悪く、また LiteStep の関連商品を売り出すといったことまで初めてかなり顰蹙を買っていたようです。そのせいかどうかは分かりませんが、頻繁にサイトデザインを変えたりサーバを止めたりして、最近では信用できるリソースとしてご紹介しかねます。
必要なファイルが他にもあると冒頭で書いたのは、2000 年のビルドから MSVCP60.DLL というランタイムが必要になったからです。例えばあなたは、Visual Basic 製のソフトウェアなどを入手した時に、「ランタイムが必要です」という注意書きを見たことがあるかもしれません。ソフトウェアの多くはそれがコンパイルされた環境に依存しています。ですから VB 製のソフトは、専用のランタイムがインストールされているシステムの上でしか動作しない場合もあります。しかし 100 kB 程度のソフトを使うために、圧縮した状態ですら 2 MB 以上もあるランタイム集をインストールしなければならないという馬鹿げた現象も起きます。実際にそのソフトウェアを動かすのに必要なランタイムはごく一部なのですが、VB ソフトの作者は往々にして「自分のソフトがどういうランタイムに依存して動くのか」ということを知らないで開発していることがありますから(もっと酷い作者だと、どこでランタイムを入手できるかすら知らなかったりする<笑)、致し方ありません。
大ざっぱに言って、ランタイムも LiteStep のモジュールと同じく、メインのプログラムが動作するときに必要で補助的な役割を果たすプログラム(サブルーチンの関数)が集まってできています。そして LiteStep が必要としているランタイムは MSVCP60.DLL というたった一個のランタイムだけです。「ランタイム」と聞くと上の段落で述べたようなことを理由にして顔をしかめる人もいますが、たった一つのランタイムだけを追加すればよいので大した負担にはならないでしょう。もしこのように余分なランタイムを使いたくないという方は、「ANSI C 互換」というかなり OS 間での互換性に優れた条件で開発されている PureLS をお勧めします(これも LiteStep から派生した互換シェルです)。
いまのところ MSVCP60.DLL は、もしあなたが以下のソフトウェアを使っておられる場合は既にもっていることになります。しかし他のコンピュータに LiteStep をインストールするときや、OS を替える場合に必要となるかもしれませんから、参考までに入手先の情報もざっと見ておいて下さい。
| 製品名 | タイムスタンプ |
| Access 2000 | 1998-06-17 |
| FrontPage 2000 | 1998-06-17 |
| Visual C++ 6.0 | 1998-06-16 |
| Visual Studio 6.0 | 1998-06-16 |
上記のソフトウェアはどれも日本語版のものです。これらをあなたのマシンで使っているなら、改めて MSVCP60.DLL を入手する必要はありません。なお、どのソフトウェアがインストール時に MSVCP60.DLL を一緒にインストールするかという上記のような情報は、次に示すページで検索してみるのがよいでしょう。
MSDN DLL Help Base
日本語版のソフトならプルダウンメニューで日本語版を指定した後、検索条件を「ファイル名だけ(filename only)」にして「msvcp60.dll」というファイル名を検索すると結果が出てきます。
同じソフトウェアの古いヴァージョンを使っている方は、
というディレクトリ(もちろん、ドライブレターはあなたのコンピュータに Windows がインストールされているドライブのものとして置き換えて読んで下さい)に MSVCP60.DLL があるかどうか探しましょう。もしあれば、そのファイルのプロパティを開いてヴァージョンが 6.0.8168.0 以降であるかどうかを確認して下さい。このヴァージョンよりも古い場合は以下の手順でランタイムをアップデートする必要があります。
LiteStep 関連のメジャーなサイトには、MSVCP60.DLL だけをダウンロードするためにリンクが張ってあります。但し Visual C++ 使用許諾書を見ても、このような仕方での再頒布はユーザーの権利として認められていないので、いわば公然のライセンス違反になります。もしその辺にシビアな方、つまり違法な仕方で配布されているファイルに不安を覚える方は、
Visual C++ 6.0 Runtime Components (ja) [Q259403 を参照すること]
から、正式に MFC ランタイムのセットを入手してインストールして下さい(但しこれをインストールすると NT/2000/XP 系の場合で 3,340,610 bytes(3 MB 以上)もあれこれと余計なランタイムを含めてインストールされます。
まあ特にこだわらないという方は、下記のうちどこかの直リンクから MSVCP60.DLL を入手すればよいでしょう(このページは全体的に少しくどい書き方をしていますが、まあ・・・念のためです<笑)。
さて入手したら(ZIP で圧縮してあるものは解凍する)、MSVCP60.DLL のファイルサイズとヴァージョンを確認して下さい。ファイルサイズは、6.0.8168.0 の場合 401,462 バイトになっている筈です。
まだ MSVCP60.DLL がシステムに入っていなくて、なおかつ Windows 95/98/98SE/NT を使っている場合は、SYSTEM あるいは SYSTEM32 のディレクトリに移すかコピーするだけで構いません(上書きする前の古いファイルは、どこかにコピーしてバックアップするのが望ましいです)。既に同じファイルがある場合は、上書きアップデートすればよいでしょう。
「システムファイル・プロテクション(システム保護)」という機能が働いている Windows Me/2000/XP の SYSTEM あるいは SYSTEM32 ディレクトリに MSVCP60.DLL を上書きしてアップデートする場合(つまり古いヴァージョンの MSVCP60.DLL が何らかのアプリケーションと一緒にインストールされて、既に存在している場合です)は、注意が必要です。
それらのヴァージョンの Windows では、初心者が誤って重要なファイルを移動させたり削除してしまった場合を想定して、幾つかのディレクトリに置かれているファイルを別の場所へコピーして待避させてあり、もともと置かれている場所にあるファイルが上書きされたり削除されていないかどうか、Windows が常に監視しています。例えば、あなたが Windows 2000 を使っていて C:\WINNT\ にある Explorer.exe を「互換シェルを使うからいらねぇ~や!」とか言ってファイラーの画面で削除したとしましょう(もちろん、エクスプローラ上でそんな操作はできるわけありませんが)。でも、ファイラーの画面を数秒後に更新すれば、元の場所に Explorer.exe が復活しているでしょう。これがシステムファイル・プロテクションによる復元機能です。
この機能は実のところかなり単純で、本来あるべき場所のファイルが削除されたり書き換えられた時に、C:\WINDOWS\SYSTEM32\dllcache(Windows XP の場合)というディレクトリに待避してある同名ファイルを使って上書きし直しているだけのことなのです。従って、最初から SYSTEM32 に MSVCP60.DLL がなければ、そこに新しくファイルを置いても dllcache にオリジナルがありませんから、Windows はその新しいファイルを全く気にしません。しかしあなたが何らかのアプリケーションと一緒に古いヴァージョンの MSVCP60.DLL をインストールしている場合、SYSTEM32 だけでなく dllcache にも古いファイルが「オリジナル」として存在しています。ですから、たとえ新しいヴァージョンのファイルで SYSTEM32 にある MSVCP60.DLL をアップデートしても、書き換えてしまったという理由だけで「オリジナルの」古いファイルで再び上書きされ強制的に元へ戻されてしまうわけです。
システムファイル・プロテクションの仕組みを簡単にでも心得ていれば、このような時にどうすればよいかは簡単に分かると思います。そう、dllcache にあるオリジナルの MSVCP60.DLL を先に上書きアップデートすればよいのです。その後で SYSTEM32 にある MSVCP60.DLL をアップデートすれば(dllcache の「オリジナル」をアップデートするだけでよいかもしれませんが、念のため)、システムファイル・プロテクションに邪魔されないで済みます。
ごくろうさまでした。これで、このチュートリアルを進めるために必要な材料は揃いました。では、次のページで LiteStep のインストールを簡単に解説してから(というか、実は殆ど解説するようなことはありませんが)、LiteStep の設定をみていきましょう。
Windows のヴァージョンやインストール形態(メーカー製の PC に最初からインストールされている場合など)によっては、MSVCRT.DLL というファイルが古くて支障をきたす場合があるかもしれません。現在は殆どのシステムで MSVCRT.DLL のヴァージョンに起因する問題がありませんからどのウェブサイトも注意していませんが、念のために MSVCRT.DLL のヴァージョンも確認しておいて下さい。6.00.8397.0, 6.10.8637.0 など、始めの桁が 6 なら Visual C++ 6.0 (ていうか MFC 6.0)に対応していますので問題ないようです(source: mzks.org)。不幸にしてあなたのファイルが古い場合は、下記より MSVCRT.DLL を入手して、上に書いたのと同じやり方でアップデートして下さい。
MSVCRT.DLL(当サイト)
なおこんなところで書くのは遅いかもしれませんが、これらのファイルを導入した後で現在あなたが使っているアプリケーションの動作に支障があっても僕は責任を負いません。さまざまなアプリケーションをインストールする過程で、複数のアプリケーションで共有している MSVCRT.DLL のようなファイルのヴァージョンが古くなったり新しくなったりしてアプリケーションの動作に不具合が生じることもあります(俗に「DLL の恐怖 (DLL Hell)」と呼ばれています)。ですから、上書きする前に古いファイルをバックアップしておくのが望ましいでしょう。