last modified on [2003-02-22 19.17 (JST: GMT+0900) @470]
Author: 河本孝之 (Takayuki Kawamoto, aka philsci);
1st appeared on 9th April, 2001.
Revised on [13th April, 2001], [28th April and 2nd June, 2002], and [22th February, 2003]. Based on "LiteStep Install Manual - 3. 解凍したファイルを配置する", 1st appeared on 14th June, 2000; revised on 20th June and 9th November, 2000.
Acknowledgement: thanks to ayamame, Fizz.oO, Fuji, hideh, Toshiyuki Itakura, Naoto Kanzaki, ken, Ks, ManiMani, Yusuke Mizukoshi, N&R, Hirohisa Teramoto, Taro "O_SAKANA" Todoroki, and especially to the LiteStep Documentation Effort Team.
Copyright©2000-2003 by Takayuki KAWAMOTO.
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さて入手したアーカイブは幾つかのファイルを圧縮してまとめたものなので、解凍しましょう(「展開する」と言う場合もあります)。殆どの場合に .zip もしくは .lzh という拡張子がついていると思います。.zip という拡張子が付いたアーカイブは、雑誌の付録 CD-ROM によく収録されている WinZIP などのアプリケーションで解凍します。
解凍ソフトは別に何でもかまいません。僕は白川泰洋さんが公開されている「解凍レンジ」(白川さんのサイト)を使ったり、あるいは「仮想ディレクトリ」の機能をもつ「だいなファイラー」(Hx2 さんのサイト)などのファイルマネージャで必要なファイルだけを抽出しコピーしています。やり方はいろいろありますから、あなたのお好きな方法でファイルを抽出または解凍して下さい。
解凍の手順まで細かく解説する必要はないかもしれませんが、幾つかのポイントだけ押さえておきましょう。解凍ソフトには、解凍レンジのような自己完結したソフトウェアと、総合アーカイバプロジェクトなどから各フォーマットに対応するライブラリをもらってきて SYSTEM32 (Windows 9x/Me の場合は SYSTEM)フォルダへ事前に入れておくソフトウェアの二種類があります。WinZIP はインストール時にシステムフォルダへ必要なライブラリを入れてくれますが、LHA 形式(".lzh")の場合は総合アーカイバプロジェクトの LHA に関するページから UNLHA32.DLL をもらってきてシステムフォルダへ入れておきましょう。なお、このチュートリアルでは、全てのアーカイブが ZIP 形式で圧縮されているものとして後の解説を進めて行きます。
アーカイバ(解凍ソフト)は上の注釈にも書いたとおり .zip と .lzh が扱えるならひとまず何でも構いませんが、アーカイブを扱う機会は LiteStep だけに限った話ではありませんから、できるだけ多くの形式に対応しているものを選んでおけばよいでしょう。Windows でのフォーマットに限らず、UNIX で使われる gunzip などに対応したソフトウェアもたくさん出ています。但し、Machintosh の BIN フォーマット(Mac のファイルには拡張子がない)で圧縮されたアーカイブは、Stuffit Expander というソフトを使うくらいしかありません("Stuffit" の方はシェアウェアなので間違えないようにして下さい。RealNetworks と同じく、外国人を意図的に惑わすインターフェイスとなっています<笑)。調べてみればすぐ分かるように、Windows 用に使われている圧縮形式だけでも非常に多彩です。ZIP, LHA といった一般的なフォーマットから、CAB 形式のように Windows のシステム関連で使う以外は誰も好んで使わないフォーマットや、RAR のように(作者本人は不本意かもしれませんが)半ばコピーファイルやアダルト画像のやりとりにしか使われないフォーマットもあります。もちろん圧縮形式そのものと用途は何の関係もありませんが、LiteStep 関連のファイルを RAR 形式で配っているようなサイトは正直言って信用しない方がいいでしょう。もちろん本人はそのフォーマットをふつうに使っているだけかもしれませんが、(もし相手の使っているソフトが対応していなければ手間をとらせるだけでなく、相手が受ける印象という意味でも)配慮が足りないと思われます。
アーカイバの設定についてはソフトウェアごとに違いますから、一般的なことだけを述べておきます。設定の項目に「ディレクトリ構造を再現する」といったオプションがあれば、常に有効にしておくことをお勧めします。こういうオプションが無効だと、解凍したときに中のファイルが全て一つのフォルダ(あるいはアーカイブと同じフォルダ)にぶちまけられてしまいます。すると、元のアーカイブでどこにどんなファイルがあったかを後で作り直さなければなりません。LiteStep のビルドならディレクトリ構造くらいは再現するのに大した手間はかかりませんが、LiteStep 用のテーマになると個人的な趣向でディレクトリ構造はかなり違ってきます。step.rc を眺めながら元のディレクトリ構造を再現するのは大変になりますから、いつでもディレクトリ構造を再現して解凍するようにしましょう。ていうかこのオプションを外していいのは、中にある画像やテキストなど一つ一つのファイルに用がある場合だけです。また、異なるフォルダに同名のファイルが入っている場合の処理を設定しておかないといけませんから、アーカイバの使い勝手が非常に悪くなります。
2002-12-19 版の mzks ビルド(アーカイブ)を解凍すると、多くのファイルが以下のようなファイルが展開されます。IndieSTEP の 2003-02-09 ビルドとはファイル容量が違うだけで、ファイルの構成は同じです。
| ファイルの種類 | ファイル名 (ファイルサイズ) |
| コア・ファイル |
bangmgr.dll (32,256 bytes) dllmgr.dll (33,792 bytes) hook.dll (4,608 bytes) hookmgr.dll (15,360 bytes) litestep.exe (133,120 bytes) lsapi.dll (115,712 bytes) lscp.dll (11,264 bytes) lscp.exe (86,016 bytes) msgmgr.dll (20,480 bytes) stepsets.dll (75,264 bytes) winlist.dll (11,776 bytes) |
| モジュール |
command.dll (14,336 bytes) desktop2.dll (18,432 bytes) hotkey.dll (18,432 bytes) popup2.dll (73,216) shortcut2.dll (19,968 bytes) shortcut3.dll (310,784 bytes) systray2.dll (33,792 bytes) sysvwm.dll (33,280 bytes) taskbar.dll (24,064 bytes) vwm2.dll (32,256 bytes) wharf.dll (32,768 bytes) |
| 他のファイル |
changes.txt (148,027 bytes) lscphelp.txt (5,549 bytes) oldchanges.txt (18,369 bytes) shortcut3.txt (8,193 bytes) |
ファイルの配置は、あとあとテーマをインストールしたり自分で作るという予定があるなら、大多数のユーザーが採用しているディレクトリ構造を踏襲するのがよいでしょう。ディストリビューションを紹介したときに述べましたが、ディストリビューションは独自のディレクトリ構造を使っていることがありますし(というか、Structured LiteStep のようにそのディレクトリ構造を「最善のものとして提案する」ためにディストリビューションの形で出している場合もあります)、またテーマ作者の一部は独特のディレクトリ構造を使っています。従って、おもむろに誰かのテーマをインストールしても既存のファイルがすっかり上書きされてしまうことのないようなディレクトリ構造に従っておくのがよいと思います。大まかな指針としては、
のようになります。ビルドに含まれているモジュールだけを使ってテーマを制作するなら、これが最小限のディレクトリ構造となるでしょう。しかし現在は Open Theme Standard という、テーマやディストリビューションの配布形態を統一にするための規格が提唱されており、上に挙げたディレクトリ構造は OTS のディレクトリ構造と整合するので、以下のように OTS のディレクトリ構造を最初から作るようお勧めします。

以上の図からも分かるように、ビルドを構成しているファイルの幾つかはテーマ用に作成するフォルダ(図では "faverhymer")のサブフォルダである "modules" フォルダへ入れておきます。LiteStep フォルダには、litestep.exe の起動と同時にロードされる、litestep.exe の動作に必要なファイル(上の表で書いた「コア・ファイル」)以外は置かないようになっています。
もちろん、このようなディレクトリ構成が最善かどうかはいつも議論の種になっています。使っているテーマが全て同じビルドのモジュールに対応しているなら、テーマごとにそれぞれのサブフォルダへ同じモジュールを置いていくのは無駄だと考えられます。ですから、テーマ作家の中には C:\LiteStep の直下に全ての(とりわけ自分の)テーマが共有する modules フォルダを作る人もいました。これはこれで一理あると言ってよいでしょう。ただ、ユーザーがテーマをインストールした後でビルドだけ置き換える可能性もありますし、他のテーマ作家によるテーマは異なるビルドを動作環境としているかもしれません。ま、標準ファイルに含まれているモジュールなら大した違いはなさそうですが、サードパーティ製のモジュールでヴァージョン違いが上書きし合うといきなりテーマがうまく動かなかったりするかもしれませんし、0.24.6 の各ビルドみたいにほぼ 2 年のスパンでアップデートされてきたものなら、細かい部分で問題が起きるでしょう。したがって、このチュートリアルでは複数のテーマが共有するのはコア・ファイル(LiteStep フォルダにあるファイル)だけという OTS の考えを支持して、解説していきます。
テーマ・フォルダの名前はあなたのお好きな名前を使って下さい。ここでは便宜的に僕のテーマである "faverhymer" という名前のフォルダを作っておきます。互換性のことを考えると 2 バイト文字(要するに日本語)を使うのは止めた方がよいでしょう。仕事で Microsoft の Office 製品しか使っていない方も、ファイル名などに日本語を使うという悪習は持ち込まないようにした方が無難です。できれば、半角の英数文字で入力できる範囲の名前にするのがベストです。空白やアンダースコア("_")も抜け落としがあったりするので感心しません。なお Windows のファイルシステムではファイル名とフォルダ名の大文字と小文字は区別されません。従って、"LiteStep", "litestep", "LITESTEP", "LiTeStEp" などなどは全て同じ扱いとなりますから、これらのフォルダを同じディレクトリへ作成することはできません。
ファイル名などに「ハイフン "-"」と「アンダースコア "_"」のどちらを使うべきか、という話題も論争の種になりがちです。ファイル名が並んでいるときの視認しやすさを考えればハイフンを使う方が見落としも少ないと言えますし、確か同じ理由で Eric S. Raymond さんがハイフンを推奨していたように思います。また HTML ファイルのファイル名についても、ハイフンはそもそもドメイン名に使える文字であって UA に認識されねばならない文字だからアンダースコアよりもよいという理由がありました。
これから後の解説では、あなたがコア・ファイルを C:\LiteStep へ置き、そして他のモジュールを C:\LiteStep\themes\faverhymer\modules へ置いたものとして話を進めます。もし他のディレクトリ、例えば C:\Program Files\LiteStep とか D:\APPS\Shells\LiteStep とかいったケッタイなディレクトリにファイルを置いた場合は、後に出てくるパスの記述をそれぞれあなたのインストールしたパスへ置き換えて考えて下さい。
LiteStep フォルダそのものは別にCドライブでなくても構いませんが、全ての設定事項を自分の決めた通りに書き直したりできる方でなければ、やめた方がいいと思います。LiteStep というシェル(システム)は、テーマ用の画像を含めてもせいぜい 1MB くらいですから、メインのドライブを著しく圧迫するような容量ではありません。無駄にへんてこりなディレクトリへ置いてしまうと、設定を直す手間の方が負担になってしまいます。
ただし、はじめからCドライブがない場合は仕方がありません。NEC の PC-98 シリーズではAドライブがアクティブな DOS 領域だと聞いていますから、PC-98 シリーズを使われている方は C 以外のディレクトリにインストールしなければならないかもしれません。また、ご自分でドライブ・レターを変えている方もご自分の環境に合わせてインストール先を決めて下さい。チュートリアルを書く必要があって統一した記述をしているにすぎませんから、Windows がインストールされているパーティションに LiteStep もインストールすべきだと言っているわけではありません。
既に LiteStep を使っておられる方ならお分かりのとおり、実は後で説明する環境変数を使えば深い階層のディレクトリ(それゆえパスが長くなる)に置いても step.rc の記述はややこしくなったりしません。ただ、プログラムの内部でパスを走査するときに無駄な時間がかかるので、特に意味がなければ長いパス(つまり深い階層)を使うのはやめた方がよいでしょう。
ということで、インストールは既に終わっています。わざわざインストーラーなんか使わなくたって、簡単でしょう?