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Customizing LiteStep 3rd edn. 1.6 Settings
LiteStep チュートリアル 第3版 1.6 初期設定

tutorial Author: 河本孝之 (Takayuki Kawamoto, aka philsci);
1st appeared on 9th June, 2002 and 18th June, 2002 (for NT series).
Revised on [10th June, 2002] and [22th February, 2003].
Acknowledgement: thanks to ayamame, Fizz.oO, Fuji, hideh, Toshiyuki Itakura, Naoto Kanzaki, ken, Ks, ManiMani, Yusuke Mizukoshi, N&R, Hirohisa Teramoto, Taro "O_SAKANA" Todoroki, and especially to the LiteStep Documentation Effort Team and Chiharu Fukada (machine owner to update this page).

Reference:
Ks (Ken Akashi), "Indiestep Localization Tutorial", [ksworks.org] (2003-02-01).

Copyright©2000-2003 by Takayuki KAWAMOTO.
Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation License, Version 1.1 or any later version published by the Free Software Foundation; with the Invariant Sections being LIST THEIR TITLES, with the Front-Cover Texts being LIST, and with the Back-Cover Texts being LIST.
A copy of the license is included in the section entitled "GNU Free Documentation License" [translation in ja].


LiteStep は Windows 95 以降の Windows ならどれでも動きますが、それぞれのヴァージョンに応じて異なる初期設定をしておかなければなりません。ここで言う「初期設定」は、LiteStep の設定ファイルである step.rc ファイルのことではなく、LiteStep をシェルとして登録することを指しています。このチュートリアルでは、初期設定の違いやシステム・フォルダの違いなどによって、Windows のヴァージョンを以下のように区別して扱います。

区分 対象となるヴァージョン(リリース)
9x 系 Windows 95, 1995-08 ~
Windows 98, 1998-06 ~
Windows 98SE (Second Edition), 1999-05 ~
Windows Me (Millennium Edition), 2000-09 ~
NT 系 Windows NT 4.0, 1996-08 ~
Windows 2000 Professional (NT 5.0), 2000-02 ~
Windows XP Professional, Home Edition (NT5.1), 2001-11 ~

LiteStep を Windows 9x 系で使うときの注意

LiteStep を開発した Lone Runner さんが書いた 1.0.21 (1998-03-25) という古いヴァージョンの readme を見ると、LiteStep が開発された当初は Windows 95 がメインターゲットだったようです(実際、readme には「Windows NT (4.0) ではちゃんと動かない」という但し書きがあります)。現在は開発チームが想定している Windows が 2000/XP となっているため、逆に Windows 9x 系で動かない機能(とりわけウインドウの透過機能など、Windows 2000/XP で追加された GDI の拡張機能)があります。NT 系と 9x 系でのサポートを出来る限り公平に見る限り、現行のヴァージョン(0.24.6 以降)が NT 系での動作を想定しているのは否めません。しかし、これは LiteStep が Windows 95/98/98SE/Me で動かないという意味ではありません。確かに現行の LiteStep が動作するためには MSVCP60.DLL が必要で、将来こういったライブラリが 9x 系の OS で使えなくなる可能性もありますが、いまのところは Windows 95 でもこのライブラリを追加すれば LiteStep が動くようです。

但し、LiteStep の開発に大きな影響力をもっている人の何人かは、そろそろ 9x 系のサポートをやめようと提案しています。その最も大きな理由の一つとして、「多言語化・国際化(I18n)を考慮すれば、NT 系がサポートしているユニコード(UNICODE)を標準の文字セットとして LiteStep をリリースし、それぞれの国で使われている文字コードに合わせてフォントを選択しても文字化けが起きないようにすべきだ」という理由があります。9x 系は内部的な処理においてユニコードをサポートしていないので、9x 系を考慮すればそれぞれの国に応じた文字コードへ対応させた論理フォントの指定で LiteStep をビルドするか、あるいは論理フォントをデフォルトでビルドすることになり、後者であればともかく前者(それぞれの文字コードに応じた論理フォントでのビルド)のやり方でビルドした LiteStep は他の言語環境でウインドウなどのメッセージが文字化けしてしまうかもしれません。

9x 系に LiteStep をインストールした後の設定で重要な点は、それほどありません。どこのドキュメンテーション・サイトにも解説されているように、Windows フォルダの system.ini ファイル、つまり

C:\WINDOWS\system.ini

という場所にあるファイルを編集するだけです。ファイルを探すときは、エクスプローラのメニューにある「ツール(T)」-「フォルダオプション(O)...」の「表示」ペインで、下の図にあるとおりシステムファイルの拡張子を表示するよう設定して下さい。Windows では基本的にファイルの拡張子を判断して、それに関連付けされているアプリケーションを実行します(そもそも、どのアプリケーションが実行されるかを事前に予測できる方が良いので、拡張子は LiteStep など使わなくても表示しておくようお勧めします)。また、このフォルダオプションでは(本来はレジストリにある)関連付けの一覧を確認したり編集できますから、「或るアプリケーションをインストールしたらファイルがそのアプリで開くようになってしまった」という場合にここで拡張子の関連づけを編集し直して下さい。つか、こんなのは Delta とか Nacelle といったシステムのカスタマイズ情報を扱っておられるサイトをご覧下さい。

フォルダオプションの設定例

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system.ini の編集

system.ini はメモ帳かお好きなテキストエディタで編集できます。それともう二つ、Windows のシステムツールで msconfig (システム構成ユーティリティ)と sysedit (システムエディタ)というプログラムがあって、これらを使って編集しても構いません。スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」で表示される入力欄に "msconfig" あるいは "sysedit" と入力して OK を押せば起動します。表示されたウインドウの「SYSTEM.INI」というペイン(msconfig)もしくは「SYSTEM.INI」というタイトル表示の子ウインドウ(sysedit)に設定項目が並んでいますから、次に述べる編集内容を同じように設定して下さい。

system.ini を開くと、

[boot]
shell=explorer.exe
[...]

といった記述がたくさん表示されています。9x 系では、Windows が起動するときにこのファイルを読み込んでシステムの設定を行います。NT 系ではレジストリしか使わないので不要ですが、Windows 2000/XP にもなぜかある system.ini をご覧になった方は気づくように、16 ビットアプリケーション用にフォントやメディアドライバなど一部の設定が残されています。

LiteStep を 9x 系へインストールした場合には、

shell=explorer.exe

という行を検索機能で探しましょう。ここを

shell=C:\LiteStep\litestep.exe

といった感じで litestep.exe へのフルパスに書き直してから上書き保存すると終わりです。msconfig を使っているときは検索機能がないので自力で該当する項目を見つけてから shell=explorer.exe を選択して「編集」のボタンを押し、上記のように書き直します。また、sysedit の場合は最初のやり方とほぼ同じように検索してから該当する箇所を書き直し、「上書き保存」すれば終わりです(sysedit は上書き保存しか出来ませんが)。

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シェルマネージャでの設定

こういった作業は、とりわけ Windows の運用に慣れていない方の場合には新しく覚えることも多く間違いも起き易いので、ユーティリティを使って代わりに設定してもらうのもよいでしょう。system.ini で特にシェルの設定だけを書き換えてくれるユーティリティは、広く「シェルマネージャ(shell manager)」と呼ばれています。中にはシェルをその場で置き換えてくれるものや壁紙まで置き換えてくれるものもありますが、基本的に「何をシェルとして使うか設定する」ためのソフトウェアだと考えて下さい。

すなふきん(英語版の Snafkin もあり)
[http://sourceforge.net/projects/snf/]
Ks さんが開発するシェルマネージャ。海外のサイトでも英語版が公開されています。プラグイン形式で機能を追加できるようになっているのが特徴です。Windows 95, 98, 98SE, Me (system.ini), Windows NT, 2000, XP (レジストリ)に対応しています。
しぇるま
[http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se183087.html]
あめつちかけるさんが開発しているシェルマネージャです。いまのところ system.ini の書き換えだけなので NT 系のユーザーインターフェイス設定は扱えません。

海外の方が開発しているシェルマネージャは、craeonics さんが書いた "Ghost in the Shell: A Bit on Shell Managers", TEKNIDERMY Magazine, Issue 8 (February/March 2002) で詳しく解説されています。中でも Carapace, ShellOn は海外のユーザーによく使われていて、シェルマネージャの機能以外にも拡張機能がたくさんあります。

で、日本や海外のページをご覧になっている方は「LiteStep なら LiteSpawn じゃないの?」と思うかもしれません。もちろん LiteSpawn も Windows 2000 のベータ版が出ていた頃までは開発されていましたから、いまでも使えます。但し、このシェルマネージャはアンインストールの手順に癖があり、LiteStep のユーザーさんをしばしば悩ませてきました。LiteSpawn の扱いが比較的難しいのは、手短に言うと、LiteSpawn は system.ini やレジストリを書き換えるだけでなく、Windows Me 以降の Windows が実装している「シェルのリカバリー」(シェルが異常終了したときに復旧する機能)を行うからです。つまり、LiteSpawn は LiteSpawn そのものがシェルとして登録されているため、シェルの設定を手動で元に戻してから LiteSpawn をアンインストールしなければなりません(LiteSpawn がやっている「シェルの設定」は、LiteSpawn が起動するシェルの話であって system.ini やレジストリに登録されているシェルの話ではないというわけです)。こういうわけで、初心者の方は「使い始めるのは簡単だが取り除くのに苦労する」という点を了解した上で使わないと、LiteSpawn はないわシェルの設定は LiteSpawn になってるわという悪循環に陥るでしょう。

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事前に知っておいた方がよいこと

最後に余談となりますが、かなり重要な余談なのでぜひ一読して下さい。9x 系にはじめて LiteStep をインストールした人がたびたび遭遇するのは、後に解説する step.rc も書いていざ LiteStep を起動すると、何かのエラーで LiteStep が起動するのに失敗するという現象です。もちろんバグで起動が失敗する場合もありますが、経験的に言って 8 割以上は step.rc の書き方が間違っているか、そのビルドに対応していないモジュールをたくさん使っているか、あるいは必要な場所に必要なファイルを置いていないというユーザーのミスによるものです。僕もはじめて LiteStep を Windows 98 のマシンにインストールしたとき、LiteStep が起動に失敗して何もできなくなったデスクトップを眺めて途方に暮れたものです(笑。

9x 系では、シェルが起動していないとユーザーからの命令をマシンに伝える方法がほぼなくなります。したがって Windows Me 以降の Windows では、explorer.exe が何かの理由で(異常)終了してしまったときに explorer.exe を再び起動する機能が追加されています。Windows 95, 98, 98SE にはこの機能がないので、エクスプローラであれ LiteStep であれシェルが終了してしまうとユーザーは Windows を再起動するしかなくなります。仮にそれでうまくシェルが起動すればよいのですが、LiteStep の場合はユーザーの設定ミスで LiteStep が立ち上がらないなら幾ら再起動を繰り返しても同じ結果となり、結局はマシンをロクに使えなくなってしまいます。

もしそうなった時は、Windows の起動と同時に F8 キーを押し続けて(画面にロゴが表示される前からずっと押していてもよい)、スタートアップメニューが表示されるのを待ちましょう。スタートアップメニューは Windows の起動方法を決める画面で、ドライバの調子がおかしいときによく使う「セーフモード」などで Windows を起動したりする画面です。Windows 9x 系は 16 ビットモードの Windows で起動した後に 32 ビットモードの Windows を起動する特殊な OS なので、32 ビットモードが起動する前に起動プロセスを止めてしまえば 32 ビット用のシェル(エクスプローラや LiteStep)も立ち上がらないというわけです。途中で止めると、その後に Windows を起動する方法が幾つか選択できるようになっているので、「コマンドプロンプトのみ」という項目を選んで下さい。

すると、Windows は「コマンドプロンプトモード」で起動します。このモードはデスクトップやウインドウといったグラフィカルな機能を殆どもっていませんが、Windows でサポートされているコマンドを実行できるので、エクスプローラや LiteStep とは少し使い勝手も異なりますが「シェル」を使っていることに変わりはありません。そこで、

C:\> edit C:\WINDOWS\system.ini

と入力して edit コマンドを使います(プロンプト部分、つまり C:\> の部分は入力しないようにして下さい。ちなみに入力したら ENTER を押さないといけません)。これは、コマンドの後に続けて入力したファイルを開いて編集するコマンドです。ファイルはフルパスで指定して下さい。すると、system.ini と同じ内容が表示されて編集できる状態になります。ここから後は、上記で述べた設定の変更方法を逆にして

shell=C:\LiteStep\litestep.exe

となっている箇所を

shell=explorer.exe

へと書き換えて保存しなおすだけです。つまりシェルをエクスプローラへ戻したわけです。編集が終わったらメニューで edit コマンドを終了させて(Alt キーを押しながら F キーを押して、X キーを押す)コマンドプロンプトに戻り、Windows を再起動します。再起動の手順? ...意外とどこにも書いてないので exit コマンドでも試して下さい(笑。

あまり考えたくありませんが、頻繁にこうしたトラブルに見舞われる方は、shell= の値を explorer.exe とした仮の system.bak とかを system.ini と同じフォルダへ入れておいて copy コマンドで上書きコピーするというのもいいでしょう。また、はじめて LiteStep をインストールする方はエクスプローラ(ファイルを閲覧するための「ブラウズモード」と呼ばれる単体のウインドウ)や、「ファイラー」と呼ばれるファイル管理用のプログラムや、あるいは「ランチャー」という任意のプログラムを起動させるためのソフトを開いておいて LiteStep を起動させてみるとよいでしょう。もし起動に失敗したときはデスクトップ上に残ったエクスプローラやファイラの中で system.ini を開けば編集のし直しができます。

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LiteStep を Windows NT 系で使うときの注意

Windows NT 系の OS はマルチアカウントで運用すると想定されているため、Administrator (管理者)や Power Users (上級ユーザー)といった幾つかの種類があるアカウントを最初から用意していて、それぞれのアカウントに「権限」を設定しています。既に NT 系の OS を使っておられる方はお分かりのように、Administrator 権限(管理者権限)と呼ばれる権限をもつアカウントは、個々のユーザーがパスワードでロックしているフォルダや Windows 自身がロックしているフォルダを除いて全てのフォルダを閲覧したり移動・コピー・削除ができます。これに対して、Power Users, User, Guest などの弱い権限しかもたないアカウントのユーザーは、自分でインストールしたアプリケーションしか起動できないとか、あるいは Windows フォルダをエクスプローラで閲覧できないといった各種の制限を受けます。

さて、Windows のユーザーインターフェイス(シェル)は個々のユーザーごとに設定できます。あなたが会社のマシンで LiteStep を使いたいと思えば、あなたは自分のシェルをエクスプローラに置き換えて使えます。しかし、あなたがもし Administrator 権限をもたないユーザーとしてマシンにログインしているなら、互換シェルを使う代わりに「エクスプローラのコンポーネントを利用する一切の機能」は使えなくなります。いや正確に言うと使えるのですが、ひとたびそうした機能を使うとエクスプローラがシェルとして起動してしまい、あなたのデスクトップには再びお馴染みのタスクバーが表示されてしまうでしょう。

この理由は、ユーザーインターフェイスの設定が「マシン全体の設定」と「ユーザーごとの設定」に分かれているからです。詳しくはこれから説明するレジストリの設定をご覧いただくとして、まずはじめに言っておきたいことは、もしあなたがあなたの使っているマシンを誰かと共有して使っていたり、あるいは共有していなくてもあなた自身が Administrotor 権限でログインできない(制限された)ユーザーとして使っている場合には、「ユーザー毎ではなく、マシンに設定されたシェルとしてエクスプローラが起動してしまう可能性が残る」というちょっと嫌な環境になることを承知して下さい。

マシン全体の設定でシェルをエクスプローラにしたまま、あなたのシェルだけを LiteStep にしてうまくやっていく方法は幾つかあります。いまのところ、「アカウントごとにシェルを使う」という文書でそうした幾つかの方法をまとめてありますが、どれを実行するにしても Administrator 権限をもっている状態で作業しなければならないため、決定的な方法ではありません。ただ、これは当然と言ってよいでしょう。システムの設定を閲覧できないような弱い権限のユーザーがマシン全体のシェルに関する設定を変えてしまえたら、アカウントの権限には(とりわけセキュリティの点で)何も意味がなくなります。したがって、家族で共有しているマシンのシェルを換えるといった程度のことならともかく、会社で他人と共有しているマシンに互換シェルを適用するのは賢明ではないと思います。無理に使いたいのであれば、僕としては MultiDesktop Manager をお勧めします。

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レジストリエディタやユーティリティでの設定

NT 系に LiteStep をインストールして初期設定を適用するときの注意は、9x 系が system.ini ファイルの編集であったのに対し、NT 系ではレジストリの編集になります。目的は 9x 系について述べた箇所と同じで、ユーザーインターフェイスの設定をエクスプローラから LiteStep に変更するためです。

慣れてくると特に問題はありませんが、はじめてレジストリを編集する方は間違いのないようにユーティリティを使う方がよいでしょう。Windows 2000 以降の NT 系 OS に最初から入っているものとしては管理ツール(MMC: Microsoft Management Console)があります。サードパーティ製のユーティリティなら、「シェルマネージャ」がよいでしょう。

MMC での設定(Windows 2000 以降)

MMC はスタートメニューの少し深いところやコントロールパネルの項目として既に用意されている「管理者ツール」と同じものです。但し、管理ツールのメニューやコントロールパネル・アプレットから MMC を起動するのは、「エクスプローラから互換シェルに換える場合」だけと割り切って下さい。いったん互換シェルを使い出すとエクスプローラの(シェルとしての)機能が制限されるので、ブラウズモードの、つまりファイルを閲覧するウインドウとして開いたエクスプローラからは管理ツールが起動しなくなる場合があります(コントロールパネルでアイコンをクリックしても反応しなくなります)。これは僕が使っている Windows XP Professional (クラシックモード)に特有の現象かもしれませんが、汎用性のある方法で MMC を使う方がよいでしょうから、MMC は次に述べるような方法で起動することをお勧めします。

MMC の起動は、「ファイル名を指定して実行」のダイアログへ "mmc" と打ち込むだけです。はじめて使うときは「コンソール1」というタイトルのウインドウと「コンソールルート」というタイトルの子ウインドウが表示されるでしょう。MMC はレジストリエディタを使う代わりにレジストリの値を書き換えてくれるツールなので、MMC の使い道は非常に多いのですが、ここではユーザーインターフェイスの設定についてだけ解説します。それ以外の使い道については、MSDN や TechNet の記事などを参照して下さい。

ユーザーインターフェイスを設定するには、まず「スナップイン」と呼ばれる管理項目を追加します。メニューの「ファイル」- 「スナップインの追加と削除」を選んで、表示されたウインドウの左下にある「追加」ボタンを押して、「スタンドアロン スナップインの追加」というウインドウを表示します。追加できるスナップインの一覧が出ますので、「グループポリシー」を選び、また表示されるウインドウの「完了」ボタンを押して「スナップインの追加と削除」ウインドウにスナップインが追加されたことを確認して下さい。追加されていれば、「スタンドアロン スナップインの追加」ウインドウを閉じて、「スナップインの追加と削除」ウインドウの OK ボタンを押して MMC の画面に戻ります。はぁしんど。

コンピューターポリシーだけでカスタマイズの話題はたくさんあるのですが、ひとまず MMC のコンソール・ウインドウの左ペインに表示されているツリービューの「+」 印を押して項目を展開してゆきます。シェルの設定は、

<ローカルコンピュータ ポリシー> - <ユーザーの構成> - <管理用テンプレート> - <システム>

という箇所で「システム」と表示されているフォルダのアイコンをクリックすると、右のペインへ表示される幾つかの項目の中にあります。「ユーザーインターフェイスのカスタム設定」という項目がそれです。

この項目をクリックすると、通常の表示設定では(右ペインの)左側に説明が出てきます。もし何も出ないなら、ペインの下端にある「拡張」「標準」と表示されたタブの「拡張」を選択して下さい。説明をここで引用しておくと、

ユーザーインターフェイスのカスタム設定

必要条件:
少なくとも Microsoft Windows 2000

説明:
Windows 2000 の代替ユーザーインターフェイスを指定します。

Explorer プログラム(%systemdrive%\program files\internet explorer\iExplorer.exe)は親しみのある Windows インターフェイスを表示しますが、ユーザーはこの設定を使って代替インターフェイスを指定することができます。この設定を有効にした場合、指定されたインターフェイスが Explorer.exe の代わりに起動されます。

この設定を使うには、インターフェイス プログラムのコピーをネットワーク共有またはシステム ドライブにコピーします。そしてこの設定を有効にし、[シェル名] ボックスにインターフェイス プログラムの名前を入力します(拡張子も含む)。システムの Path 環境変数で指定されているフォルダにインターフェイス プログラム ファイルがない場合は、ファイルへの完全修飾パスを入力してください。

この設定を無効にした場合、または構成しなかった場合は、設定は無視されシステムはエクスプローラのインターフェイスを表示します。

ヒント: Path 環境変数で指定されているフォルダを見つけるには、コントロールパネルの [システム] を開き、[詳細] タブの [環境変数] ボタンをクリックしてから [システム環境変数] ボックスの [Path] をクリックします。

この記述を見ると、Internet Explorer がはじめからシェルとして扱われていることが分かります。IE 4.0 以降の「デスクトップ統合」という方針からすれば当たり前ですが、いささか人を混乱させる書き方ですね。ともかく、右に表示されている項目をダブルクリックして設定ウインドウを開きましょう。上記の説明にあるとおり、最初は「未構成」が選択されている筈です。実はレジストリを直に書き換えて互換シェルを使っていても「未構成」になっているので、ここで未構成になっていると「マシンに設定されているシェル」が起動するのでしょう。現に僕の環境ではマシンのシェルも LiteStep なので、未構成にしていようとエクスプローラは起動しません。

さて上記の説明に従って、設定を「有効」に換えて下さい。下の「インターフェイス ファイル名」というエディット・ボックスにテキストが入力できる状態になると思います。そこで、ここへ litestep.exe へのフルパスを入力して下さい。上記の説明にあった「完全修飾パス」というのはフルパスのことであって、社内のマシンで Active Directory などを使っている方でない限りはマシン名などの入力は必要ありません。通常は、C:\Litestep\litestep.exe と入力すればよいでしょう(もちろん別の場所に置いたならそこへのパスを入力して下さい)。

入力が済めば OK を押してウインドウを閉じます。そして MMC も閉じるわけですが、ウインドウを閉じるときに「コンソールの設定をコンソール 1 に保存しますか?」と聞かれるので、保存しておきましょう。MMC で何か設定すると、設定した内容は .msc という拡張子のファイルへ保存されます。このファイルを直にクリックしても MMC は起動しますから、.msc ファイルはスタートメニューの中などに置いておけばよいでしょう。

レジストリエディタでの設定

更に汎用性のある設定方法は、もちろん直にレジストリを編集する方法です。NT 系の OS は 9x 系と異なり、ユーザーインターフェイスが何かの理由で異常終了してもユーザーがコンピュータにアクセスできるよう、タスクマネージャが用意されています。したがって、9x 系に比べてユーザーインターフェイスの設定に関するミスのリスクは低いのですが、レジストリの編集はくれぐれも慎重に進めて下さい。

まず、あなたが自分だけのマシンを使っていてユーザーごとにシェルを設定しなくてもいい場合です。この場合は、

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

というキーの "Shell" というエントリーを探して、文字列の値として litestep.exe へのフルパスを入力しましょう。これはマシン自体のユーザーインターフェイスを設定するキーなので、ユーザーごとの設定である

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

というキーに "Shell" が設定されていても削除して構いません。ユーザーのシェルがないときはマシン自体のシェルが起動するので、ここへ同じシェルを登録しても結局は同じことになるからです。

あなたが他の人とマシンを共有している(あるいは自分で複数のアカウントやユーザーを使い分けている)場合には、あなたが管理者権限でログインできないなら、エクスプローラと LiteStep を共存させるのが精神的に楽な方法です。もちろんエクスプローラを無視して LiteStep を使っても構いませんが、ファイルを閲覧するブラウズモードでエクスプローラを立ち上げようとすると先にシェルモード(シェルとしての)エクスプローラが起動するといった、なかなか愉快な環境ができあがります。

自分だけのユーザーインターフェイスに LiteStep を設定する方法は、

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

というキーへ、先ほどと同じく litestep.exe へのフルパスを入力するだけです。あなたが管理者権限でログインできないなら、そもそも HKEY_LOCAL_MACHINE ハイブ以下のキーは開けませんから、マシン自体のユーザーインターフェイスは設定できません。したがって、LS FAQ などで紹介されているやり方は「堅実な」設定の仕方ではありますが、おとーさんのマシンで LiteStep を使いたい小学生のみんなとかには、ちょっとすすめられないゾ、お兄さんは(笑。ともかく、どうしてもマシン自体の設定をやりたいなら、ソーシャルハックすること。ていうか、親父は自動ログインしてたりして(笑。

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シェルマネージャでの設定

こういった作業は、とりわけ Windows の運用に慣れていない方の場合には新しく覚えることも多く間違いも起き易いので(9x/Me 系の書き出しとおなじやんけ)、ユーティリティを使って代わりに設定してもらうのもよいでしょう。レジストリにあるユーザーインターフェイスの設定だけを書き換えてくれるユーティリティも、広く「シェルマネージャ(shell manager)」と呼ばれています。つか、同じものだ。中にはシェルをその場で置き換えてくれるものや壁紙まで置き換えてくれるものもありますが、基本的に「何をシェルとして使うか設定する」ためのソフトウェアだと考えて下さい。

すなふきん(英語版の Snafkin もあり)
[http://sourceforge.net/projects/snf/]
Ks さんが開発するシェルマネージャ。海外のサイトでも英語版が公開されています。プラグイン形式で機能を追加できるようになっているのが特徴です。Windows 95, 98, 98SE, Me (system.ini), Windows NT, 2000, XP (レジストリ)に対応しています。

海外の方が開発しているシェルマネージャは、craeonics さんが書いた "Ghost in the Shell: A Bit on Shell Managers", TEKNIDERMY Magazine, Issue 8 (February/March 2002) で詳しく解説されています。中でも Carapace, ShellOn は海外のユーザーによく使われていて、シェルマネージャの機能以外にも拡張機能がたくさんあります。

で、日本や海外のページをご覧になっている方は「LiteStep なら LiteSpawn じゃないの?」と思うかもしれません。もちろん LiteSpawn も Windows 2000 のベータ版が出ていた頃までは開発されていましたから、いまでも使えます。但し、このシェルマネージャはアンインストールの手順に癖があり、LiteStep のユーザーさんをしばしば悩ませてきました。LiteSpawn の扱いが比較的難しいのは、手短に言うと、LiteSpawn は system.ini やレジストリを書き換えるだけでなく、Windows Me 以降の Windows が実装している「シェルのリカバリー」(シェルが異常終了したときに復旧する機能)を行うからです。つまり、LiteSpawn は LiteSpawn そのものがシェルとして登録されているため、シェルの設定を手動で元に戻してから LiteSpawn をアンインストールしなければなりません(LiteSpawn がやっている「シェルの設定」は、LiteSpawn が起動するシェルの話であって system.ini やレジストリに登録されているシェルの話ではないというわけです)。こういうわけで、初心者の方は「使い始めるのは簡単だが取り除くのに苦労する」という点を了解した上で使わないと、LiteSpawn はないわシェルの設定は LiteSpawn になってるわという悪循環に陥るでしょう。

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事前に知っておいた方がよいこと

特に Windows XP が出てから起きているトラブルですが、LiteStep の起動と同時にメモ帳が開くという現象が起きています。俗に「マトリクス・ウィルス」と呼ばれるウィルスもシステムフォルダのメモ帳(notepad.exe)を notepad.com という名前に置き換えて、自分は notepad.exe を名乗ってスタートアップに自分を登録し、Windows の起動時に自分自身を起動します(ユーザーからはメモ帳が意味もなく起動したようにしか見えない)。ですから僕も初めてこの現象を見たときはマトリクスウィルスにやられたかとかなり驚きましたが、この現象はウィルスではなく次のような事情で起きると分かりました。

スタートアップ フォルダもユーザーごとに作成されているシステムフォルダの一つなので、このフォルダにも「フォルダのカスタマイズ」ができるように desktop.ini というファイルが入っていることもあります。これが問題の原因です。LiteStep はスタートアップ フォルダにあるショートカットを読んで常駐プログラムなどを起動しますが、ショートカットであるかどうかの判断をしていないので、単にそのフォルダの中にあるファイルを開こうとするわけです。したがって、.ini という拡張子に関連付けされているメモ帳が起動して desktop.ini を開いてしまい、

[.ShellClassInfo]
LocalizedResourceName=@shell32.dll,-21786

という文句の表示されているメモ帳が二つ(あなたのユーザーフォルダにあるスタートアップと、AllUsers にあるスタートアップの desktop.ini)開いてしまうわけです。解決策は実に簡単で、スタートアップ フォルダをブラウズモードのエクスプローラで開いたときの背景画像をわざわざ設定するような趣味がない限り(笑、スタートアップ フォルダに入っている desktop.ini など不必要です。即座に消してしまいましょう。シェルがエクスプローラに戻ったときも、全く実害がありませんので、心置きなく削除して下さい。

ちなみに、フォルダオプションで全ての隠しファイルを表示し、拡張子が登録されているファイルの拡張子も表示するよう設定しましょう。でないと、desktop.ini ファイルを見つけられません。

正直な話、Windows NT 4.0 と Windows 2000 に多少の違いはありますが、Windows 2000 と XP には(互換シェルを使う上で)殆ど大きな違いはないと言われています。したがって、これまで Windows 2000 Professional, Server で問題なく LiteStep を使えていた方は特に何も新しく配慮する点はないと思います。9x 系の OS を使ってきていきなり XP を使っている方や、あるいは MacOS などを使っていた方は、Windows の基本的な使い方や概念に慣れるとよいでしょう。まあ、それを覚えるのが嫌だから互換シェルを使うのかもしれませんが(笑。

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